2017.11.10

明るい白を基調とした施設内外が美しい「ラ・プリマブランカ えいふく」(杉並区 私立 認可園)

この記事のサマリ

1
保育の様子を保護者がいつでも見られる「ライブカメラ」による動画配信を導入
2
異年齢の子どもと一緒に活動する「縦割り保育」により、挑戦する心を育む
3
「おしつけのしつけ」ではなく、「子どもの気づきを大切にする保育」を実施

「東京23区の保育園情報」を調査する、パパスマイルの「見たい知りたい 新設保育園レポート」。本シリーズは本や雑誌、インターネットだけでは入手しにくい、現場への取材で得た「正確で具体的な情報」をお伝えする。

第7回は2017年4月に開園した「ラ・プリマブランカえいふく」。大変お忙しい中、桃枝園長、大原先生と阿部先生にご対応いただいた。

かわいい天使のイラストが同園の目印

周辺環境

同園は住宅地の奥にあり交通量は極めて少ない。またすぐ隣りに区立永福小学校があるため、周辺はスクールゾーンとなっている。かなり車両事故に対する安全度は高いと言える。

同園が面している道路は行き止まりとなっており、車両はほとんど通行しない

アクセス

保育園入口前に自転車を乗り降りする場所があり、安心して子どもを乗り降りさせることができる。また、屋内にはベビーカー置き場もある。なお、自動車による送迎は禁止されている。

施設全体がセットバックしており、そのエリアで自転車の乗り降りが可能

セキュリティー・耐震性など

入口はオートロック・電子錠となっており、園内外に防犯カメラが設置されている。警察への非常警報装置も完備されている。災害時の避難経路も複数確保されている。耐震性も最新の基準に適合しているとのこと。

各種の警報・通報装置
二階からの避難階段

施設の特徴

各教室内にビデオカメラが設置されており、保育時間中の様子を映した映像がライブ配信されている。保護者等の関係者は月1000円の契約をすればスマホやパソコンでいつでもその映像を見ることができる。このサービスは保護者だけでなく園児の祖父母にも人気があり、「うちの孫はどこに映っていますか?」という問合せの電話がかかってくることもあるという。この他、写真販売サイトを兼ねた連絡ツールも導入しており、園からのお知らせや保護者からの連絡に使用されている。

保育時間中、保護者はいつでも教室内の様子を見ることができる
写真の購入および遅刻・欠席などの連絡にも使えるソフト

また同園は白をテーマカラーとしており、外観や内装にも美しい白が使われている。階段は壁面全体を使ってカラフルな絵が描かれている。園庭は敷地面積の関係により若干狭いが、全面が芝生となっている。

白を基調とした教室の様子
階段の壁に描かれた絵
園庭は青々とした芝生が敷き詰められている

食事内容

同園を運営する株式会社「空のはね」が運営する各園の栄養士が集まり、季節感を取り入れた日々ことなるメニューを作っている。また園児がトウモロコシの皮をむく、えんどう豆のサヤ取りといった活動も食育の一環として行っている。なお18時30分〜19時30分の延長保育において夜食は出しておらず、必要に応じて自宅からパン等を持参することになっている。

調理室の様子
園庭での野菜栽培

保育のスケジュール・行事など

同園の保育の大きな特徴として「縦割り保育」がある。0歳児を除いた1歳児〜5歳児までが一つのグループとなり、さまざまな活動を一緒に行っている(体操を除く)。これにより年長の子どもにはお兄ちゃん・お姉ちゃんの意識が芽生え、年少の子どもには「年長の子のマネをしたい」という挑戦心が育つとのこと。

縦割り保育が行われている保育室の様子

この他に特別な授業として、「月曜日に体操」、「火曜日に英語」、「水曜日にダンスまたは作法」、「金曜日に音楽」などを行っている。

行事としては「はじめましての会」、「夏祭り」、「運動会」、「クリスマス会」、「お楽しみ会」などがある。また年3回のお弁当DAY(遠足)があり、これは近隣の公園に行くものとのこと。

木がふんだんに使われた明るい教室。直接園庭に出ることもできる

<一日のスケジュール例>
7時30分ごろ:登園受付開始
9時30分ごろ:水分補給
11時30分ごろ:昼食
12時00分ごろ:お昼寝
15時30分ごろ:おやつ
18時00分ごろ:保護者のお迎え
19時30分ごろ:延長保育終了

運営方針・理念

「1人ひとりの子どものそれぞれの発達の段階をとらえ、支え、保護者の養育力の向上に寄与することをめざし保育をする」という保育方針を掲げている。「おしつけのしつけ」はせず、子ども達の気づきを大切にして接しているとのこと。また保護者のニーズに柔軟に対応することも重視しており、時間の融通をきかせることや土曜日の保育、トイレトレーニングや歯磨きの練習など、要望があれば実施しているとのこと。

取材を終えて
さまざまなデジタル機器を使ったサービスを提供し、また保育手法についても「おしつけのしつけ」はしないなどの最新のトレンドを取り入れている。施設についても白を基調とした内外の設備は清潔かつ美しく、子どもの情操教育に良いのではないかと思われた。

主要データ

種別
私立 認可保育園
場所
杉並区 永福2丁目
敷地面積
442m2(46m2)(うち園庭面積)
建物面積
399m2
定員
69名(0歳児〜5歳児・現在4〜5歳児はゼロ)
保育士数
12名(園児数に合わせて増減)
運営母体
株式会社 空のはね

著者紹介

関 和幸

千葉県在住のフリーライター。不動産情報サイト「マイナビ賃貸」、横浜・湘南エリアの街情報サイト「はまれぽ.com」などでコラムを連載中。得意な取材分野は「不動産」「法律」「医療」「農業」など。インタビューによる自分史製作会社「わたしの物語」を主宰している。

わたしの物語
http://my-stories.jp/
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