2018.01.18

「Nintendo Labo」は博物館展示企画者も納得の良さ!子どもと一緒にあそびたい!

Nintendo Laboとは

メインビジュアル

任天堂は本日(2018年1月18日)、同社ゲーム機Nintendo Switchと組み合わせることで様々な遊びを作ることができるダンボール製自作キット「Nintendo Labo(ニンテンドーラボ)」を発表しました。まずは下記紹介映像をごらんください。
これは…世のパパのみなさん超ワクワクしませんか?!

まずつくってあそぶ。すると「あそび」が「わかる」!そしてまた「つくる」へ

ダンボールのキットでピアノを作って演奏する、釣り竿をつくって魚釣り、ハンドルコントローラをつくってバイクに乗る、家を作って外から屋内に何か面白そうな物事を起こす…従来では高価な専用コントローラーが必要だったり、全て画面の中やコントローラの擬似的な操作で実現していたような「あそび」を廉価に、自分の手でつくることができます。
そして、遊んでから自分のつくったコントローラを分解したり、もう一度眺めてみると、どんどんあそびのしくみが「わかる」ようになりそうです。
「わかる」ようになると、「ここをこうしたらどうなるだろう」と創意工夫の心が芽生え、改造したり新しい「あそび」を考えて「つくる」ことに循環していきます。

「あそび」が「わかる」=「まなび」への橋渡し

筆者は過去に天文台や博物館などに展示される「学びのあるコンテンツ」制作をしてきました。子どもたちに色々な物事のしくみを遊びながら理解してもらうために、心がけている事があります。

それは、
・手ざわり感のある「アナログなインターフェイス」と、驚きのある「デジタルな演出」で楽しんでもらう
・ひとしきり楽しんでもらった後にあらためてしくみを考えたり、思い出してもらう というものです。

アナログなインターフェイスであることは、現実とコンテンツとを地続きにさせる重要なファクターです。水素原子に見立てたBB弾をすくって重さを量ったり、ハンドルを回して地球を自転させてみたり。
そうやって自分がコミットしたものの結果が画面や什器の演出で楽しく表示されます。水素原子のBB弾を沢山集めた恒星は最終的にブラックホールになったり、月の影響による潮汐関係で自転速度はある程度に安定したりするのです。
すると、「何をしたからこの結果になったんだろう?」という疑問や好奇心が浮かんできます。
そこで、「どうしてかなあ、もしかしてこうだったりするのかなあ」と、子どもたちは自分なりの仮説を立ててくれます。そしてまた集めるBB弾の量を変えてみたり、ハンドルを回すスピードを変えてみたりして、変化の結果をまた楽しんでくれます。

楽しんだ後、それはすぐかもしれませんし期間の開いた別の日かもしれませんが「ああ、あのあそびであったことは、この現象を表していたんだ!」「あの時なんとなく感じていたけど、今になって思い出すとこういうことだったんだ!」と感じてもらいたかった現象の本質を理解してもらえたら、しめたものです。

つくる

Nintendo Laboは自分でアナログなインターフェイスをつくってあそぶ。ダンボールの手触り心地よさそうで、小気味よく動かせそうです。

あそぶ

さらに動かした結果が表示される画面の中はみなさんご存知の任天堂クオリティのゲーム!楽しくないわけがありませんよね!

わかる

そして動画の中にもありましたが、遊んだあとまた組み立てたダンボールの蓋を開けて中身を見ています。Switchの画面の方にも、ピアノの鍵盤を動かすとJoy-Conにあるセンサーが反応して音が出ているというようなしくみを解説している様子が伺えます。


「つくる」「あそぶ」「わかる」の流れで、「まなび」の橋渡しを見事にやってくれそうです。そしてそのサイクルを短いタームで回せそうなしくみになっているように伺えます。これは子どもにとって素敵な体験になりそうな予感がヒシヒシとしますね。

4歳女児に見せてみた

任天堂主催の先行体験イベント「Nintendo Labo CAMP」は小学生以上のお子さんとその親御さんが参加条件です。我が子はまだ年少さんなので参加はできません。ですがお父さん(筆者)は、この遊びをやってみたくて仕方がないので(笑)、我が子に前出の動画を見せてみました。

すると…「ピアノだ!」「紙でできてるよ!」「これおとーさんがマリオしてるやつ!(Switchのこと)」「ピアノになるの?」と興味津々です。ダンボールを切ってつくるんだよと教えると「おとーさんつくろ!わたしもテープ貼るよ!できたら弾いてあげるから!」と言っていました。

また、「おうち」も気になるようで「外からたたいたら、おうちのなかの人がびっくりするのかなー?」と言っていました。春頃までにはもっと情報が出てくると、どんな遊びなのかはわかってきそうですね。

幼児ですと「つくる」の部分はどうしても親がある程度行い、子どもにははめ込む等の簡単なところを任せる感じになるとは思いますが、モノ自体のワクワク感は4歳児も感じるようです。一緒に楽しめたらいいなと期待しています。

今後の情報公開に期待

Nintendo Laboの発売は2018年4月20日の予定。今後も詳しい情報はWebサイト等で更新されていくようです。また新しい情報が入り次第お伝えします。
そして、パパスマイルの兄弟メディア、育児系テクノロジー専門の「BabyTech」でも今後追っていこうと思います。
こちらにもどうぞご期待下さい!

『Nintendo Labo』について

発売元
任天堂
プレイ要件
Nintendo Switch(別売)が必要です
発売日
2018年4月20日
価格
バラエティキット 6,980円(+税) ロボキット 7,980円(+税)
Webサイト
https://www.nintendo.co.jp/labo/index.html

著者紹介

永田哲也
株式会社パパスマイル代表。親バカが高じすぎて父親向けWebメディアを始めた人。元々はWebディレクター、博物館・美術館向けデジタル展示コンテンツプロデューサー。都内をはじめ日本各所の博物館に携わった展示があります。

画像について
写真は同商品のプレスリリースおよび商品ホームページよりお借りいたしました
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